ディスカバリーの沿革
ディスカバリーを購入するに至った経緯はすでにBLOGアップしてますので、そちらを参照してください。
ディスカバリーの外見
現行ディスカバリー5は流線形ボディになってしまいましたが、ディスカバリーといえばボクシーなデザイン。
僕はこのボクシーなデザインが好きで、ディスカバリー5のデザインがスクープされて流線形になるという情報を見てから、あえてディスカバリー4を買いました。
ボディサイズが全長×全幅×全高=4850×1920×1890mmもあり、しかもサイドガラスの面も垂直に近い角度で立っているので、近くで見るとその大きさに圧倒されます。
まさに山。
ただ、エッジの立ったボンネット、乗員に対してかなり下寄りのベルトライン、大きなドアミラーなどなど、とにかく見切りが良く、実際乗ってみれば取り回しに苦労する事はありません。
ディスカバリーの内装
内装全般、見栄えのいいレザーとウッドの使い方はさすがイギリス車。
フロントシートはなんの変哲もないシートですが、形状も固さも見事でいくら乗っていても疲れ知らず。
ファミリーSUVとして重要な3列目シートですが、形状は少々簡素な作りながら、大人でも十分なスペースが確保されており、キックアップしたルーフ形状も手伝ってフル7シーターとして充分使える空間になっています。
エアコンも強力で、3列目までしっかり冷やす事ができます。
ちなみにディスカバリーという車、メーカーは冒険とファミリーを謳いますが普通車の感覚だとかなり冒険寄りの装備も多いです。
例えば、この車はフロントガラスにも熱線が入っているのです。
およそ他のメーカーの車で同様の装備が付いた車を見たことがありません。
暑さ寒さでフロントガラスが曇って視界が悪くならないように採用されています。
おかげでフロントガラスについた霜や内側の結露などは一瞬で解消できます。
ただし、もう慣れましたが、日光の角度によっては熱線に光が反射してキラキラ光って見える事があります。
ランドローバー社の車は最新のレンジローバーだろうが、クラシックなディフェンダーだろうが、インパネが変にドライバーの方に傾いているというようなことはありません。
絶対にまっすぐ、水平のラインが通っています。
これも車両感覚をつかみやすくし、オフロードでは車両の傾きを知らせる役割も担っています。
色々こだわりの詰まった居心地の良さを感じるディスカバリーの内装です。
しかしながらディスカバリー4はディスカバリー3の発展型なので、内装も基本骨格はディスカバリー3のまま。
なのでなにかと設計年次の古さは隠しきれず、パネルの隙間は大きいし、センターモニターのサイズは小さいし、ナビはあろうことかDVDナビ。
インパネセンターモニターの操作系はタッチパネル。
ハンドル前のメーターパネルの操作系はハンドル左側のスイッチ。
そして、メーターパネルの中でもオドメーター、燃費系の表示を切り替えるのは左ウインカーレバーの先端に付いているボタン。
エアコン操作、シートヒーター操作も独立したボタンがインパネに割り当てられています。
様々な操作系が乱雑に散らばってしまっています。
設計年次の古い車に後付けで色々装備を付け足していった結果です。
もちろん、ぶつからないブレーキとか車間距離を維持するオートクルーズといった安全・便利装備も付いておらず、そこはやはり古い車だと言わざるを得ませんね。
それもこれもディスカバリー5では解消されていますが・・・。
ディスカバリーのエンジン
エンジンはジャガー共通の3リッターV6 DOHC 24バルブ スーパーチャージドエンジン。トランスミッションはZF製8速AT。
最高出力340ps(250kW)/6500rpm、最大トルク45.9kgm(450Nm)/3500rpm。
V8のころのディスカバリーは知らないのですが、ディスカバリーにはちょうどいいパワー、トルクを持っています。
速すぎないし、遅すぎない。
スーパーチャージャーなので加給ラグもなし。
踏んだら踏んだだけパワーが出ます。
8速ATもスムーズで、それでいてルーズなところもなし。
全く文句のつけようがありません。
弱点は、これはもう「燃費」に尽きます。
車重が重いのはありますが、普通に街なかメインで走っていたら6km/Lを越えることはできません。
だいたい5km/L後半にのるかな?程度。
夏場でエアコン全開、街なかちょい乗りオンリーだと平気で4km/L前半とかです。
高速オンリーの制限時速キープの大人しい走りでも9km/Lを越えたことはありません。
ディスカバリー4のJC08モードは7.4km/Lなんですが、これが例えばアウディQ7だと、JC08モードが10.3km/L。
アウディQ7は排気量が同じ3リッターのV6で、オートマに至っては全く同じZFの8速ATですからね。
最新車両はより良くなっていますが、それもそんなに褒められるほどいいわけではありません。
燃費性能はランドローバー社最大の弱点だと思います。
ディスカバリーの走り
見かけの通り峠をギンギンに攻めたりする車ではありませんので、いわゆるスポーティな走りとは無縁の走りです。
基本的にはエアサス車らしく柔らかめのサスセッティングです。
しかし、実は前後の重量バランスが50:50と非常にバランスが良いシャーシを持っており、エアサスでセッティングが柔らかいんですが、オフ車としての成り立ちからサスストロークが深くて底付きせずに踏ん張ってくれ、それでいて飛ばしても根を上げたりしない、頼りがいのあるサスペンションになっています。
一人で乗るにはもう少し絞まっている方がいいですけど、ファミリーとのバランスを考えれば、これ以上はない足回りだと思います。
ちなみに、過去のマイカー及び試乗した車の中で、乗り心地と走りのバランスの究極はレンジローバー・スポーツだと思います。
ディスカバリーの足回りと似ているんですが、もう少しだけパーソナル寄り。
あの車は本当に凄いです。
旧型でもあんなによかったのに、新型ではどれだけなのか、ぜひ試乗に行こうと思ってます。
ディスカバリーのまとめ
話を戻して、ディスカバリーです。
はっきり言ってこの車はファミリーカーとして一つの究極だと感じています。
速く、快適で、室内は広く、いつでもどこにでも行くことができ、フォーマルも、ワイルドもこなします。
この価格で買えて、これほどの多目的な用途を高いバランスでこなす車を他に見つける事ができません。
本当にすごい車です。
現在、この車で困っている最大の問題点は、次の車が見つからない事です。
また、別BLOGを書くつもりですが、今のところ色々試乗した中でこのディスカバリー4を全ての点で超えていると思ったのはディスカバリー5のみなんですよね。
しかし、最近の円安もあって、現在のディスカバリー5は僕がディスカバリー4を買った頃からすると、一気に300万ぐらい値段が上がってまして、とてもじゃないけど買えない車になっています。
困りますよねー。
コメント