RX-7(愛車を振り返る その3)

自動車関連

RX-7 沿革

 ビートの次に買った3代目の愛車は、言わずと知れたロータリーエンジン(⇒用語集)を積んだスポーツカー、マツダ・FD3S型RX-7。

(実車写真。かろうじてこの小さい画像だけ発掘できました)

 正確に言うとアンフィニ(⇒用語集)の名を冠した最後のFD3SであるIV型で、4人乗りトップグレード・typeRSです。
 初期型からちょっとだけパワーアップしている中期型の265馬力仕様で、前後バンパーは初期型と同じですけどリアスポイラーが2本ステーのフラットな形のタイプが付いており、テールランプが後期型と同じ丸ランプに変わっているという狭間の仕様です。
 typeRSはブレーキローターが大型で、それに合わせて前後異径の17インチタイヤ&ホイールを履いています。

 この車を買うとき、最初は同じマツダでもロードスターを買うつもりでした。
 当時のロードスターはNA型の1.8シリーズ2になっていて、かなり熟成の進んだ状態。ほどよいパワーでかっこいい外見、独身の車好きにはちょうどいい車でした。

 しかし、就職してちょっと安定的な収入が入るようになっていた僕は、実家ぐらしだったこともあり、もうちょっとお金を足せばRX-7に手が届くなと気づいてしまったのです。

 ビートに乗っていてモアパワーを渇望していた僕は、単純に130馬力のロードスターより265馬力のRX-7の方が上だ、ならば買えなくはないRX-7にするしかない!と、こちらに決めたのでした。
 EGシビックに乗っていた経験もあり、ロードスターでもアンダーパワーな気がしたのです。
(若気の至りです。今ならロードスターを選びます。)

 RX-7は初めての新車でした。

RX-7 スペック

全長4280mm
全幅1760mm
全高1230mm
ホイールベース2425mm
車両重量1280kg
エンジン型式13B-REW
排気量1308cc
エンジン種類水冷直列2ローター シーケンシャルツインターボ
最高出力265ps(195kW)/6500rpm
最大トルク30.0kg・m(294.2N・m)/5000rpm
サスペンションF:ダブルウィッシュボーン R:ダブルウィッシュボーン
ブレーキF:ベンチレーテッドディスク R:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズF:235/45ZR17、R:255/40ZR17
エンジン搭載位置/駆動輪フロント/後輪駆動
トランスミッション5MT
新車価格3,665,000円
愛車カラーヴィンテージレッド
その他RAYS TE37アルミ
M2 1020ボンネット

RX-7 外見

 僕の車歴の中で一番カッコいいと思っている車です。

 FD以前のRX-7はSAといいFCといいどこかポルシェコンプレックスを感じさせるデザインで、プアマンズポルシェなどと陰口を叩かれることもありました。

 それがいきなりこのデザイン!

 日本車離れした曲線で描かれるボディラインは、他のどの車にも似ておらず、完全にRX-7以外の何物でもありません。

 この車が初めて発表されたときのインパクトたるや、強烈でした。
 デザインだけでも欲しいと思わせられました。

 購入後はアルミホイールを出たばかりのRAYS製TE37に交換し、熱ダレ対策にボンネットをデッドストックで見つけたM2(⇒用語集)製エアロボンネットに交換してました。

RX-7 内装

 FDは全幅1760mmもあるのですが、キャビンはかなり狭くてタイトなデザインをしていました。
 まさにバスタブ型。

 さらに車検証上は4人乗りでしたが、リアシートは完全に子供用でとても大人が乗れる状態ではありません。

 ロードスター同様、センタートンネルが高いのでマニュアルシフトノブの操作はしやすく、ボンネットの峰が盛り上がっているので見切りも困りません。
 フロントがどこまであるのかはちょっとわかりにくいのですが、RX-7はリトラクタブル・ヘッドライトでしたので、ヘッドライトを上げれば「へたくそ棒」替わりになってくれます。
 ただし、キャビンよりも特にリアが横に広いので、リアタイヤの軌跡についてはだいぶ慣れが必要でした。

 とにかく、いろんな要素が普通車とかけ離れたスーパーカー的で、気分を盛り上げてくれる車でした。

RX-7 インプレッション

 実際のRX-7は一言でいうと、超絶クイックなハンドリングを持つスーパーコーナリングマシンでした。

 僕の車歴でRX-7はデザインナンバー1ですが、コーナリングスピードにおいてもナンバー1。
 最も速いスピードで曲ることができる車です。
 何しろボディが軽く、マツダがこだわった50:50の前後重量バランスの良さを持っており、コーナーに対してステアリングを切り、あとはアクセルの加減で曲がっていくような運転スタイルになるのです。
 スキーで曲がるきっかけにストックをあてるような感じでステアリングを切り、体重移動で曲がっていくようにアクセルで姿勢を制御してコーナーをクリアします。

 これがスポーツカーかと感動したものでした。

 一方でみんな大好きなロータリーエンジン(⇒用語集)は、僕はあんまりでした。
 確かに馬力はありましたが、回転が上がっていっても平板で盛り上がりがなく、音もよくありません。
 大人しい運転をしようが、高速を流そうがリッター5km/L前後という燃費の悪さや、夏場の熱ダレ、オイルの消費、プラグの消耗などなど、いい思い出はありませんねー。
 この軽量エンジンがあってのスーパーハンドリングだったので全否定はしませんが、レシプロであのハンドリングが再現できるなら、僕はレシプロを選びます。

RX-7 別れ

 まだまだこれからというある日、雨の山道を普通に走っていたところ、「あっ!」と思った瞬間にはリアが滑って車が真横を向いており、「しまった!」っと思った瞬間には後ろ向きになりながら反対車線のガードレールに左リアをヒット!「あ〜!!」と思っていたらさらに180°回転してさらに今度は左フロントを進行方向側のガードレールにぶつけ、車両が止まりました。まだ1年も乗っていない11ヶ月目の出来事でした。

 JAFを呼んでディーラーに搬入してもらい修理の見積もりをとったところ、左フロントのダメージが大きく、なんだかんだで130万と言われました。結構頭金を入れてローンを組んでいたとはいえまだ残債もあり、その上さらに修理費を負担することはできず、売却を決意。当然買い叩かれ、400万で買った車がわずか20万円の買取価格でした。

 今となっては良き思い出、おいしいネタの一つです(^^;

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