カイエン(愛車を振り返る その8)

自動車関連

 8代目の愛車となったのが、ポルシェ・957型カイエン。

 ポルシェ公式では2nd generationとなっていますが、実質は初代955型カイエンのマイナーチェンジモデルです。
 購入したのはベースグレードの素の「カイエン」。
 フォルクスワーゲン・トゥアレグの狭角V型6気筒をベースにポルシェがチューニングした3.6リッター290馬力のエンジンを積んでいました。

 911を乗っていた間に結婚する事になりまして、そりゃそのまま911に乗り続けることができれば理想的でしたが、911のメンテ代とかスポーツカーの維持費は車好きでない方々の理解の範疇を越えていまして、4枚ドアの実用的な車に乗り換えることになりました。
 車好きにとって911は一つの到達点だと考えるのですが、実際に911を乗ってみて「俺はやり切った」と悟りのようなものを感じたこともあり、911を売却するこのことに後悔はありませんでした。

 いろいろ考え、市場などもした結果、直前までアウディのA4アヴァントにしようと考えていました。
 で、911の下取り相場をリサーチするため911を購入したポルシェセンターを訪れたところ、ちょうどいいカイエンが入っていますがどうですか?と勧められました。
 登録して半年、4000キロほどしか走行していないディーラー試乗車落ちの中古車でした。

 「アウディもいい車ですが、カイエンはスポーツカーを休憩される方にはちょうどいい車だと思いますよ

 と、競合車のことを持ち上げつつ、車好きに突き刺さる素晴らしいセールストークにやられてしまい、カイエンに乗り換えることにしたのでした。

 実際のカイエンはといいますと、これがまた変な言い方かも知れませんが、もう完全にポルシェ。

 今どきはちょっと背の高いSUVと言われる車はたくさんありますが、当時はBMWのX5だけがそういう背は高いけどオフロード向けじゃないよという車で、その他の車はほとんどがクロカン4WDしかありません。

 そんな時代にあらわれたカイエンは、絶対的な性能はもちろん及びませんが、紛れもなくポルシェの加速、ポルシェのコーナリング、ポルシェのブレーキングを味わうことができるセッティングになっていました。

 初物にしてこの性能。あらためてポルシェの凄さを思い知らされる車です。

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