ポルシェが噂されていたフル電動スーパーカーのコンセプトカー、ミッションXを発表しました。
詳細スペックは不明ですが、ダウンフォースが911GT3RSの2倍に達すること、そして重量1kgに対して1馬力のモーターパワーを持っている事が示唆されています。
空力的に自由度が高い、というのはBEV車の大きなメリットだと思います。
このリアディフューザーの形状はガソリンエンジン車では実現不可能でしょう。
そして重量1kgに対して1馬力というのは、例えば2000キロの車重があれば2000馬力のモーターを積むということで、現在のバッテリー技術からするとそれだけの馬力を発揮するモーターの電力を賄いつつ2トンの車重に収めることはたぶん不可能。
全固体電池の実用化はまだ当分先と思われますが、なんらかのバッテリー新技術が盛り込まれていると思われます。
デザイン的にはポルシェのルマンカー919とか963のイメージを取り入れつつ、市販を視野に入れた要素を盛り込んだデザインということになります。
フロントドアの後端にドアミラー代わりのリアカメラが配置されているのは新しいです。
内装はこんな感じ。
すごい未来的でコンセプトカー然としているなと思わせつつ、ハンドルを通常の丸ハンドルに交換すればすぐにでも市販されそうなレベルっぽいですね。
全体として、理想のBEVスーパーカーを実現した車ということになりますが、そういう理想主義的なところはマクラーレンの市販車みたいで僕はあんまり好きじゃないかな。
古くは959、911GT1(1996)って市販911のキャビンそのまま使ってますが車体前後を魔改造してスーパーカーを成立させています。
カレラGTは理想主義的でしたがルマン用エンジンのお下がりを使ってますし、918スパイダーはカレラGTの売れ残った余剰パーツを流用しつつエンジンをハイブリッドV8に換装して仕立て上げました。
ポルシェの歴代スーパーカーって、代々何らかの足かせがあって、その課題を変態メカで乗り越えたっていうのがポルシェっぽさだと思うんですよね。
911GT2RSとかの方が好きです。
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