ディフェンダーを試乗した際、新しいディスカバリー5も試乗させてもらっています。
マイナーチェンジ後の最新2022年式ディスカバリー R-DYNAMIC HSE。
直6ディーゼルのフル装備モデルでした。
ディスカバリーはマイナーチェンジでヘッドライトのグラフィックが若干変更されましたが、外見の変更はほとんどありません。
一方、中身は大幅に進化しました。
まず何よりもV6系エンジンがすべて直6インジウムエンジンに変更されました。
元々のV6ディーゼルでもV6ガソリンを積む僕のディスカバリー4より静かな車でしたが、直6インジウムエンジンはさらに静かで高級車感を増しています。
内装の変化も大きく、インパネセンターのモニターはiPad並みの11.4インチサイズに巨大化。
アラウンドビューとかシースルービューとかのギミックも充実。
各所の質感はレンジローバー・スポーツと比べても遜色ないレベルです。
逆に言うと、その分、「冒険」という要素は希薄になっており、これがディスカバリーなのか?という感覚を抱かざるを得ません。
一般論で言えば、文句のつけようがない内装レベルの車です。
いざ走り出してみると、これまた高級車の感覚。
とにかく静かだし、乗り心地もひたすらスイートで、癒やしの車。
どこまでも走っていける感覚はまさにディスカバリー。
外見や内装は大きく変わりましたが、フィーリングはマイカーに通じるところを感じてホッと安心しました。
マイカーのディスカバリー4に比べると、とにかく外見の変化がどうにも馴染めないのが最大のネック。
ボディがさらに大きくなっていますので、ディスカバリーの利点の一つだった小回り性能がスポイルされ、最小回転半径が5.5mから5.9mに伸びているのもマイナス。
そしてなにより最大のマイナスポイントは値段が跳ね上がったこと。
2016年のディスカバリー4の最終モデルが714万円〜だったものが、779万円〜に上がって(しかもディスコ4は7人乗りでこの価格だったのが、7人乗りオプションの5人乗り仕様で779万円)、最新の2022モデルでは857万円〜(これは7人乗りが標準になってますが)。
この6年間で150万円もベース価格が上昇してしまっています。
そこからさらにオプションの単価もあがってますので、仕上がりの車両価格で+200万円以上上がってます。
僕のディスカバリー4は末期モデルで在庫処分価格だったこともあり、結局、なんだかんだ300万円ぐらい価格が上がった事になります。
結論を述べるとすると、これはもう別のクラスの車です。
(僕は好きではありませんが)外見はフラッシュサーフェス化が進み、非常にスッキリ。安全装備も満載で、静かで、乗り心地もよく、燃費も改善し、良く走ります。
ディスカバリーの伝統である多用途性をより高い次元で両立した車です。
ファミリーSUVとしての究極はさらに進化を遂げています。
ディスカバリー4の性能に惚れ込んでいる人が乗り換えるべき車はディスカバリー5しかありません。
でも高すぎる。
僕の年収がいきなり1.5倍になって、さらに今の円安が急に円高に転換してくれないと買えません。
すごくいい車でしたけどね〜。
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