新型ディフェンダーは発売前から非常に気になる車でした。
ディスカバリー4のデザインが好きで、ディスカバリー5のデザインが好きじゃない人なら当然です。
ディフェンダーの特徴であるボディサイドのベルトラインの段差が垂直にフラットになって、リアハッチが左右非対称デザインになろうものなら、これこそがディスカバリー5ですと言われても全く違和感ありません。
そんなわけですぐにでもとりあえず試乗してみたかったのですが、ディスカバリーの点検などでディーラーに行った機会にディフェンダーを見かけても、街中でも走っているのを見かけるようになっても、タイミング悪くなかなかディフェンダーの試乗をする事ができませんでした。
そして、やっとディフェンダーを試乗する事ができました。
試乗したのはディフェンダー110X。
3リッターディーゼルターボエンジンを積み、装備も満載しているディフェンダーの最高グレードの車です。
まず、なんと言ってもその外見。
ディフェンダーのような、ディスカバリー4のような、近年のランドローバーデザインから外れたカクカクとしたデザインで、やっぱり好き。
ただただ好き。
なんの注文もありません。
一方で内装なんですが、反対にこちらはそんなに好きじゃないんです。
外見と同じく他のランドローバー車と違いすぎる新型ディフェンダー独自の内装を持っています。
無骨に何本も梁を通したようなデザインで、装飾のボルトを見せるなど、外観以上にギア感が強すぎると思う。
質感とか、以前乗っていたカイエンを思い出した。
ディフェンダーらしいデザインを採用してくれていいんだけど、もう少し値段に見合った内装にして欲しいと感じました。
いざ運転席に座ってみると、ドライビングポジションは比較的古き良きコマンドポジションになっています。
角ばったボンネット、切り立ったサイドボディ、水平の通ったインパネなど見切りやすく、巨大なボディですけど運転はしやすいですね。
これは素晴らしい。
ベルトラインがもう少し低かったら完璧なコマンドポジションなんですが、いかなランドローバーでも乗員保護とかでもう無理なんですかねー。
エンジンは静かです。
我が家のガソリンディスカバリーよりもはるかに静か。
というかディーゼルなのに静かとかいうレベルじゃなくて、エンジンかかってたの?っていうレベルで静かです。
完全に高級車クオリティ。
街中を走らせてみた走行感覚は、オリジナルディフェンダーとは比べ物にならない進化を遂げています。
初代ジムニーだったものが一足飛びに最新のランクルになってます。
限界も高そうだし、街中でも快適に走ることができますし、高速でも全く不安を感じさせずビシッと直進してくれます。
と、まぁかなりいい線いってるんですけど、ちょっとタイヤがゴツゴツしてるような揺すられ感が多めに思いました。
車のキャラからこうしたのかも知れませんが、ファミリーカーとしてのベストではないと思う。
結論です。
最新ディフェンダー、外観デザインは最高に気に入っていますが、その他の点で1000万円の価値は感じませんでした。
また別のBLOGを書く予定ですが、やっぱりファミリー向けSUVとしてまとまっているのはディスカバリー5です。
でも、何度も書きますが、ディスカバリー5の外見があんまり好きじゃないんですよね。
ディフェンダーの外見で、中身はディスカバリー5という車が欲しい。
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