オープンカーは助手席の評判が悪い

 4月も半ば近くなり、まだまだ夜は肌寒い時があるものの昼間はポカポカいい季節になってきました。

 世間的にはオープンカーにちょうどいい天気だと思われる時期でしょう。

 僕は免許を取得してすぐの大学時代から兄が購入したホンダ・ビートを乗り回していました。
 自分が社会人になってからも兄から預かって、2年ほど自分の車として乗り回していました。

 あとはバイト先の先輩のロードスターを借りたり、別の先輩のカプチーノも乗った事があります。
 それと993を乗っていた時に車検の代車とかでボクスターも乗った事があります。

 自分のオープンカー経歴はそれぐらいなのですが、その経験の中で述べさせてもらうとすれば、世間の気持ちよさそうなイメージとは裏腹に、オープンカーの走行はなかなかの苦行だと言わせていただきます。

 そもそも屋根を開けるという行為がめんどくさい。

 最近のオープンカーに多い電動トップならその辺の抵抗が一段下がるのかもしれませんが、ホロがボタンで止まっているような車種だと全然気楽にオープンにできません。
 畳むときのシワなどにも注意が必要だったり、後ろの窓がビニール製だったりしたら、それのケアもひつようだし、なにかと気を使わねばなりません。

 そして突然の雨とかもう最悪です。

 すぐに屋根付きの駐車場とか、ガード下などで車を止めることができればいいのですが、しばらく屋根を開けたまま雨の中走らねばならない事もあります。

 また、実はオープンカーの適正な気候というのはほんとに短くて、もう今のこの時期でも陽射しによっては暑すぎるぐらいになる日もあぐらい。
 春秋の涼しいぐらいの時期と夏の夜、そして冬の暖かな昼間ぐらいしか屋根を開けるチャンスはありません。

 何より最悪なのが都市部の排ガス。
 最近のトラックで黒煙を吐きまくっている車をあまり見なくなりましたが、僕が乗ってた頃は帰ってきて顔を拭くと油っぽい感じで、鼻をかむと黒いハナクソが取れたりしたものでした。

 そうは言っても屋根を開けて運転するとただひたすら気持ちいいのもまた事実でして、様々な悪材料があったとしても運転者はそれで良いわけです。

 ところが助手席に座る者にとってはそうではありません。

 悪材料はそのままに、運転の気持ちよさがあるわけでもなく、風で髪は乱れ、しかも街行く人から奇異な目で見られるというおまけ付き。
(運転してると違うところを見ているので、通行人の視線は気にならない)

 そんなこんなでとにかくオープンカーは助手席の人にすこぶる評判が悪いんですよね。

 でも結局やっぱり、一度乗るとまた欲しくなっちゃうのもまたオープンカー。
 いろんな不都合があったとしても、それ以上に楽しいんだから仕方ないんですよね。

 あー、やっぱりロードスター欲しいな。

 

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