東京大学の研究室と様々なメーカーが共同で国の補助金を受けつつ開発しているEV用の走行中給電システム。
こちらが柏市の公道で初の実証実験に乗り出す、という記事がありました。
地面に送電用のコイルを埋め込み、車両側に搭載している受電コイルで電力を受け取ることにより走行中の受電を可能とし、車載のバッテリー量を減らそう、というシステムです。
これさえ実用化されれば走行しながら充電できるので短い短いと言われるBEVの航続距離問題は解消され、車載バッテリー量も減らせますので省資源化が図れる。
メリットだらけ!
世の中はBEVだらけになる!
。。。ということらしいです。
もちろんそんなわけないですよね。
リアルワールドの道路に充電コイルを敷き詰めるという話は土台無理です。
それこそ銅線が何kmあってもたりませんし、そこへの送電網まで考えればおよそ実現不可能。
もちろんそんなことは百も承知で、充電量とのバランスを考えた時、研究によると都市部の交差点ごとにコイルを埋め込めれば充電量は事足りるということらしいです。
この場合、長距離走行はもう考えないということになりますが、それはさておき、都市部の交差点って、信号による停止のためブレーキ荷重がかかって、特に路面が痛みます。
右折左折の内輪差による摩擦でも路面が痛みます。
ただでさえ耐用年数が低いところに、こんな異物を埋め込むと。
道路管理者にとって悪夢以外の何物でもありません。
充電費用の負担はどうなるのか、そして、この設置工事費&管理維持費はEVユーザーの受益者負担として、ちゃんとEVユーザーだけで負担してもらえるんでしょうか。
例えば遊園地の巡回バスみたいなシチュエーションなら分かりますが、一般公道では実現不可能なものだと思います。
空飛ぶ車と同じです。
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