ポルシェではエンブレムをクレストと呼びます。
そのクレストが2023年末の車両から変更されるそうです。
背景の叩き出し風加工がなくなって、かわりに赤いボーダー部分にドット柄が加わっています。
そして中央部分にはポルシェの出自である「STUTTGART」の表記が復活し、馬の絵柄にちょっとだけ加筆されました。
最近の自動車メーカーはweb対応としてPC画面で映えるようエンブレムを簡素化する傾向があるのですが、(VWとかシトロエンとか)今回のポルシェのエンブレム変更はそういうわけでもなく、ただちょっと変わったという感じ。
ポルシェはもともとエンブレムを持たないメーカーだったんですが、アメリカに進出した際、アメリカで売れるためにはエンブレムがないとダメ、という話が持ち上がり、ニューヨークのレストランでフェルディナント ・ポルシェ博士が紙ナプキンにメモで書いた図柄が元になって決められました。
図柄はいずれもポルシェの出自に由来し、中央の跳ね馬はシュトゥットガルト市の紋章、左上と右下にあるギザギザした模様はバーデン=ヴュルテンベルク州の紋章に描かれた鹿の角、そして右上と左下の赤い縞は知を、全体の金色の地色は豊穣を表す麦の色を表しています。
ポルシェ・クレストの登場は1952年から。
最初、ステアリングに取り付けられて初登場し、外装に取り付けられたのは1954年の356スピードスターが初。
その後、細かいマイナーチェンジはされていますが、ずーっとポルシェはクレストを使い続けています。
このエンブレムが中世の騎士みたいで、ポルシェに乗っていると気分が上がるんですよね。
これからもクレストを使い続けてほしいです。
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