ボルボのスモールSUV、XC40のEVモデルであるリチャージが、2躯モデルについてこれまで前輪駆動だったものが、今年の夏に導入される2024年モデルから後輪駆動に変更される、ということです。
いわば外見はそのままでFFだった車がRR(FR?)になったということですね。
こんな事ができるのはさすがEVというところです。
ちなみに、EVって、大量のバッテリーをフロア下に敷き詰めざるを得ず、その結果、かなりの重量が中央にかかります。
前後重量配分が50:50に近づくわけです。
自動車の運動性能的に50:50に近づくほど優れた車になる、と単純に思われがちですが、FF車の場合、加速時にフロントに荷重がかからないとトラクションがかからないので、前後重量バランス60:40ぐらいのフロントヘビーがFF車としての理想です。
フロントにモーターをおいたEVの場合、普通に作ると55:45ぐらいになるようです。
(日産アリア前輪駆動が54:46。ちなみにアリア4輪駆動モデルは51:49)
FFでこのバランスだともう加速時のトラクションが十分ではなく、ちょっと苦労しているはず。
実際、テスラはすべて後輪駆動&後輪駆動ベースの4WD。
VWはガソリンモデルはほぼすべて前輪駆動がベースなのに、EVのIDシリーズは後輪駆動。
ホンダもホンダeは後輪駆動にしましたよね。
中国BYDは前輪駆動が基本。(ま、ここはコスト優先でしょう。)
メルセデス・ベンツはEQA、EQB、EQCは現状前輪駆動&前輪駆動ベースの4WDですが、ラージサイズのEQE、EQSが後輪駆動。(これが意外です。特にEQCまで前輪駆動が基本とは)
世界的にEVは後輪駆動が主流になりつつありますね。
特にこれからユーロ7が導入され、タイヤやブレーキの粉塵対策まで問題になってくると、前後重量バランスと駆動方式の検討は必須になると思います。
結果として楽しい車になると思われ、希望が持てますね。
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