ポルシェの思い出

自動車関連

 先日はランドローバーの思い出について書きましたが、今日はポルシェについて。

 ポルシェの思い出はやはりなんと言ってもレース。
 それもルマン24時間レースにおけるポルシェの圧倒的強さにしびれました。

 スーパーカー世代どストライクな自分が初めてポルシェを知ったのは935モビーディックあたりから。
 まだ小さかったのでモビーディックなんて名前は知りませんでしたが、マルティニカラーのフラットノーズポルシェが素晴らしくカッコよく感じました。

 他の子供達がフェラーリやランボルギーニのスーパーカー消しゴムをメインで集めているなか、自分のコレクションはポルシェ中心でした。
 すでにこの頃から人一倍のポルシェファンでした。

 70年代917に始まるポルシェルマン制覇の歴史は、936、935、そして1980年代に入りグループCの956、962Cの強さたるや、もうクラスの違う車のよう。

 あまりのポルシェ1強状態からレギュレーションが変更されたことも1度や2度ではありませんでしたが、その都度あの手この手で車両を仕立て上げ、ポルシェ常に結果を出し続けました。

 962C以後も911GT1(優勝はできませんでしたが元993乗りとしては993顔の初期の911GT1の方が好き)、そして919ハイブリッドまで。

 どちらかと言うとポルシェのレーシングカーは代々理想的なマシンとは言えない車ばかり。
 まわりはミッドシップカーなのにRRでキャビンも市販911のままの936とか、グループCレギュレーションで新規モノコックだけどエンジンは空冷のままの956とか(後にヘッドのみ水冷、全水冷と進化)

 それはポルシェがレーシングカーと市販車の距離が特に近いメーカーだったため。
 911も水冷になってレーシングカーと市販車の距離は遠ざかりましたが、空冷時代のポルシェは特にそれが顕著で、バリバリのレーシングカーと市販車の911でエンジンブロックが共通部品だったり、レーシングカーでも市販車同様のエンジン始動用キーシリンダーが着いていたり、礼をあげれば枚挙にいとまがありません。
 市販車911にレーシングカーのエンジンをくっつけた改造935とかが国際レースでワークス935と戦っていたり活躍してたりしています。
 ポルシェもエンドユーザーのため、またもちろん自身のコストダウンのためもあり、ワークスであっても市販車+αの車で戦い続けます。

 それはつまり市販車を手にしても、ポルシェレーシングの世界を垣間見れるという事。
 非日常を感じることができるという事。

 これこそがポルシェ。

 あぁ、なんと素晴らしいことでしょう。

 車好きたるもの、一度はポルシェに関わらずにいられないのです。

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