アメリカは基本的に並行輸入を認めておらず、正規ルートを外れた車はショーモデルとして輸入するなどの方法を取るしかありません。
そうなると年間走行距離を2,500マイル(4,023 km)までという制限がかけられてしまいます。
しかしながら、製造から25年を経過した車はクラシックカーとして安全基準や排ガス基準などを免除され輸入できるという仕組みが用意されています。
アメリカでのグリーンカードを得ることができるというわけです。
日本車でも限定車やエボモデルなど、アメリカでも需要の多い車がこの25年グリーンカードの対象となると中古相場が高騰します。
R32GT-R、R33GT-Rなどが典型ですね。
今年、2023年は1998年に発売された車が対象となるのですが、日本車で注目されるのは２車種。
一つは三菱ランサーエボリューションV。
言わずとしれた三菱のラリーウェポン。
当時の２リッター最強エンジン4G63を積み、アクティブヨーコントロールなど革新の４WD機構も搭載。
なによりエボIVから大幅に進化したブリスターフェンダーなどの外見の変化が大きく、日本でも人気の高い世代です。
それからスバルインプレッサ22B。
スバルがWRC三連覇を記念して1998年に400台限定で発売したWRカーレプリカ。
ラリーカーそっくりのワイドフェンダーが特徴で、専用2.2リッターエンジンを搭載するなど色々特別な車です。
発売時に500万円という高額な設定でしたが（今となっては安いけど）、2日で完売した伝説を持ちます。
その後のスバルの限定者は軒並み即日で完売御礼などが続きますが、まー、22Bはやっぱり特別ですよね。
これが25年経過したとなると、ただでさえ値段が高騰している車種なのに、いったいいかほどの値段となるのか。
昨今の円安もあって、もう日本車でありながら日本人には買えない車になりそうです。
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