アウディによる自動運転車のプロジェクト「アルテミス計画」が危機に陥っているというニュースがありました。
2020年にアウディが発表した「アルテミス計画」によると、2024には高度な自動運転モードを備えたEVを発売するとされていました。
しかし今回、期限は後ろ倒しされ、しかもレベル4の自動運転の搭載ももあやしいらしいです。
フォルクスワーゲングループで先進装備などを担当しているアウディですが、どうもソフトウェア全般の開発がうまくいっていないようで、ポルシェ、ベントレー、アウディによるSSP61という高級ラインのEVプラットフォーム全体の発売も予定より後ろ倒しになっているそうです。
しかしながらこの状況は不思議でもなんでもなく、まー、やっぱりねというのが僕の感想です。
スタンドアローンの自動車が自律的に自動で目的地まで走ってくれるなんて、机上の空論、空想の産物、SF漫画の世界だけの話。
リアルワールドで運転してたら、トンデモ人間がいっぱいいる事が分かるでしょうに。
自動運転は地震予知と同レベルで技術的に難しいですよ。
これまで、様々な技術が開発されてきました。
タイヤがロックしてそのまま衝突するような事故を防ぐためにABSが開発されました。
予測しないタイヤの横滑りによりスピンしたり、ガードレールに突っ込んだりする事故を防ぐために横滑り防止装置が開発されました。
制動の判断が遅れてた前方車両に突っ込んでしまう事故を防ぐために衝突軽減ブレーキが開発されました。
高速道路だけなら、設定した速度によるクルーズコントロール中に前走車との車間をキープして速度を自動調整してくれるアダプティブクルーズコントロールも実用化されています。
正しい進化は人の不注意、人の操作ミスをリカバーして、人身事故、物損事故をなくす事のはず。
「ヘイKIDD、来てくれ!」と腕時計に声をかけたら「ワカリマシタ」とか言って車がやってくるような、ドラマの世界の話は間違った方向性だと思います。
(そもそも技術的に無理だと思ってますけどね。)
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