NEXCO中日本管内にある中央道 多治見IC~小牧東ICに設けられた「右側付加車線」について、2016年から試験的に導入していましたが、その良好な効果の報告があり、恒久化工事を図ったことが発表されているそうです。
「右側付加車線」とは、長い坂などで交通の流れを阻害する遅い車をパスするために、これまでであれば本線の左側に「登坂車線」を設置して、遅い車に退避してもらう形をとっていますが、それとは違い、本線右側に新たに追い越し車線を設置し、速い車が遅い車を追い越してもらう形の車線方式のことです。
これまでの「登坂車線」方式の問題点は、流れに乗れない遅い車が登坂車線に退避したとして、登坂車線が終了するタイミングで遅い車が速い流れに合流しなければならないということです。
速い流れにスムーズにのっていけるのならば、そもそも登坂車線に退避しないわけで、、、
実際、登坂車線の終わりでは少々強引に合流する車を何度か見かけたこともあります。でも、その車は非難されるべきではありませんよね。
ただでさえ遅い車に加速して合流なんてことを求めている方がおかしいんですから。
結局、登坂車線って一部のちゃんとしたドライバーしか使いませんから、あまり使われていない登坂車線も多くて、逆に空いているもんですから、今度はイレギュラーなドライバーが左側から強引に追い越しを図っていたり、なんともカオスな交通環境を生み出していると思っていました。
そこで、「右側付加車線」。
長い坂になると、右側に追い越し車線が追加され、速い車はどうぞ右側から追い越してください、という方式です。
非常に理にかなったものだと思います。
というか、僕は30年前の初心者の頃からそうするべきだと思っていました。
実際、NEXCO中日本の実証によると、危険な左側追い越しが全追い越し行動の中で、改修前は63%もあったものが、改修後は3%まで減少したそうな。
「右側付加車線」が「登坂車線」と比べてダメな理由ってあるんですかね。
もう全部「右側付加車線」で問題ないと思います。
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