31年ぶりにSI接頭語が追加されますというニュースがありました。
世界共通の度量衡の計量に関するルールを定めた国際単位系(SI)におきまして、7つの基本単位(質量、長さ、熱力学温度、光度、時間、電流、物質量)があり、基本単位の組み合わせで表現される組立単位があり、そしてさらにSI接頭語を組み合わせ構成します。
SI接頭語で日常よく使うものでいえば、10センチメートル(10cm)とかの場合、センチ(c=10-2)がSI接頭語、メートル(m)が基本単位です。
時速100キロメートル(100km/h)などと言うと、キロ(k=103)がSI接頭語、時速(m/h)は組立単位、メートル(m)、時間(h)が基本単位ですね。
SI接頭語の役割は、巨大なもの、極小なものを基本単位、組立単位のみで表現しようとすると数字の桁が増えすぎて、見にくくなってしまいますので、見やすく、表現しやすくするために導入されています。
基本的には3桁大きくなるごとに単位が変わるイメージですね。
で、これまでは、大きい方がヨタ(10の24乗)、小さい方がヨクト(10の-24乗)までだったものが、10の27乗を示す「ロナ(ronna)」と10の30乗を示す「クエタ(quetta)」、小さいほうの10のマイナス27乗を表す「ロント(ronto)」と10のマイナス30乗を示す「クエクト(quecto)」と、大小2つづつ拡張されることが決まったそうです。
すべて表すと以下の通り。
大きい方のヘクサ、小さい方のフェムトぐらいまでは聞いたことありましたが、こんなにもあったんですね。
今回この記事を読んで、
『正の指数を持つものは「a」で終わり、負の指数を持つものは「o」で終わる。』
『指数の絶対値が等しい接頭語の記号は同じアルファベットを使う。』
『正の指数は大文字、負の指数には小文字を使う。』
というルールが有ったことを初めて知りました。(よく使われるキロからミリまでの間は例外)
物理が大好きだったんで、こういう科学ニュースには想像力が掻き立てられ、ワクワクしてしまいますね。
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