先日BLOGにあげたレストモッドは古い車をベースにモディファイした車をつくる事でしたが、自動車カスタムの世界には、ぜんぜん違う車をベースに貴重な車だったり、高価過ぎる車そっくりに仕上げるレプリカというジャンルもあります。
通常は安い量販車をベースに特殊な車に似せるように作るため、極端な話、駆動方式やエンジン搭載位置が違う車をベース車にしていたりすると、やっぱりかなりオリジナル車とは違う歪な車に仕上がってしまう事が多いです。
しかし中にはその車の特異な成り立ちに起因して、完全にフェイクと言い切れないレプリカが存在します。
それはポルシェ356のレプリカ。
この写真はアメリカのBECK社のものです。
なぜ356のレプリカが完全にフェイクと言い切れないかと言いますと、そもそも356はフォルクワーゲン・ビートルの設計をベースに開発されたチューンド・ビートルとも言える存在であり、このレプリカ達はまたそのビートルをカスタムした車なのです。
中には本当のポルシェパーツを使っていたり、944の足回りを移植していたり、本家356をはるかに超えたレプリカも選べます。
この本当のポルシェパーツというのがミソ。
逆に本物の356も100%ポルシェパーツという訳ではありません。
ビートルのパーツも混ざっているのです。
ポルシェ濃度とフォルクスワーゲン濃度の割合が違うだけ。
いわば兄弟か、悪く言っても従兄弟ぐらいの関係です。
それでいて本物の356の数分の1のコストで乗ることができます。
結構ありかなと思ってるんですよねー。
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