ジープのラングラーがマイナーチェンジ。
本国では半年以上前に新型が発表されていましたが、日本にも2025年モデルとして導入されました。
マイナーチェンジのポイントは、フロントグリルの黒色部分の形状が変更され、グリルの上下サイズが圧縮されました。
また、オフロード走行において邪魔になるという理由でロッドアンテナが廃止されています。
内装においてはセンターモニターが8インチから12.3インチに拡大されました。
それから電動シートをラングラーで初めて採用しています。
日本仕様としてのトピックはお買い得仕様「スポーツ」グレードが復活。
それからなんといっても値下げの断行。
2023年2月の価格改定で、2024年モデルラングラーの価格は870万円(サハラ)〜905万円(ルビコン)という価格帯の車になっていました。
それが今回のマイナーチェンジでは基本的に様々な装備が充実しているにも関わらず799万円(スポーツ)〜889万円(ルビコン)と値下げされています。
これは、よくある値段見せのベースグレードを追加して価格が下がったように見せて実は最高グレードは価格アップ、とかいう姑息な手ではなく、純粋に30万〜40万ほど値下げされています。
ここ数年の円安を受け、連続して値上げを繰り返していたジープブランドですが、さすがに売り上げを落としており、テコ入れをはかってきたということですね。
購入者にとっては、最近のジープブランドの価格高騰に辟易としていたと思いますので、まぁ一息ついたかなという感じです。
さて、国内仕様についてより詳しく見てみましょう。
先ほども触れましたが、グレードが3つに戻りまして、ハイスペックな「ルビコン」、豪華装備グレードの「サハラ」、シンプル装備の「スポーツ」という構成です。
ただ、今回復活した「スポーツ」は、シンプル装備といいながら、安全装備はもちろんフル装備。
室内装備も各グレードで差はなく12.3インチモニターになっており、ステアリングヒーターやシートヒーターまで標準装備。
前後カメラも標準装備。逆にサイドカメラが全グレードで標準装備から外れている状態。
「スポーツ」と「サハラ」の差は革シート内装とそれに伴う電動機構、あとはルーフが黒塗装かボディ同色か、フロントグリルの7スロットがグレー塗装かメッキか、それぐらいの差しかありません。
で、その差が40万円。
一方で、「サハラ」と「ルビコン」の差は、まず足回りのメカが大きく異なります。
デフのサイズも違うし、デフロック機構もルビコンだけだし、今回、リアのハブ構造もルビコンには強化型が採用されてます。
今回のルビコンはトレッドも広く、フェンダー形状も異なっているため車幅が35mm広いです。
室内ではシートの電動機構は両グレード標準ですが、サハラは合皮シートなのに、ルビコンはナッパレザー仕様。
さらにルーフの室内側に取り付ける断熱のヘッドライナーがルビコンには標準装備。
そしてサハラとルビコンの価格差は50万円。
サハラはボディカラーもホワイトとブラックの2色しか展開しておらず、スポーツとルビコンは4色展開。
これはもうディストリビューターもサハラを売るつもりはなく、選択肢はスポーツかルビコンの2択ですね。
リセールまで考えればルビコン一択と言っても言い過ぎじゃないかもしれません。
と、そんな訳で、今回のラングラー、なかなかいいですよね。
ラングラーはエンジンも2リッターなんで自動車税が安く済みますし、アメ車らしくレギュラーガソリン仕様っていうのもポイント高し。
外装デザインは唯一無二の個性を持っており、プラドほど街中で遭遇する事もありません。
バックボーンとなる車の歴史においてラングラーは全ての乗用4WD車の始祖の直系であり、いまだフレームボディで前後リジッドサスペンションを持つ乗用車はこのラングラーとランクル70しかありません。
そういったところもとにかくそそります。
今の生活が5人乗りの車でよいとなれば、乗り換え候補筆頭かも。
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